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目の症状と神経疾患(1)

  • #脳神経内科

視覚障害は眼の病気が原因で起こることが多いのですが、神経疾患で生じることもあります。よくみられるのは同名半盲という病態です。「右目も左目も、視野の左(右)半分が見えない」、これは左(右)同名半盲と呼ばれる状態で、反対側の側頭葉や頭頂葉、後頭葉の病変で生じます。下垂体腫瘍により視神経が圧迫されると、両目とも外側半分が見えなくなります(両耳側半盲といいます)。多発性硬化症という神経疾患では視神経に炎症を生じ、視力低下を来たします。脳腫瘍などにより頭蓋内圧が高くなると、うっ血乳頭と呼ばれる視神経の障害を生じますが、この場合も視覚障害を来たします。

忘れてはいけないのが一過性黒内障という病気です。突然に片方の目が見えなくなりますが、数秒から数分で回復します。目を栄養する眼動脈の血流不全が原因ですが、脳梗塞の前触れであることが多いので、早急に専門医を受診する必要があります。

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