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感覚障害(2)

  • #脳神経内科

脊髄に起因する感覚障害を脊髄性感覚障害といいます。病変が脊髄のどの高さにあるか、どの部位(前方部、後方部、左右の半側、全体など)にあるかによって、症状の出現する範囲と障害される感覚神経が異なります。脊髄は上から頚髄・胸髄・腰髄・仙髄に区別されますが、例えば第10胸髄レベルで障害されると、臍より下の部分で感覚障害を生じますが、臍より上の部分には異常を認めません。

脊髄の前方部に病変がある場合、痛覚と温度覚が障害されます。後方部に病変がある場合、触覚と深部知覚(振動を感じる感覚や、関節の角度を知覚する感覚)が障害されます。左右のいずれか半側に病変がある場合、同側の触覚と深部知覚、反対側の痛覚と温度覚が障害されます。全体が障害されると全知覚脱失を生じます。

脊髄性感覚障害の原因として、外傷、脊髄腫瘍、腫瘍・靭帯・骨などによる脊髄の圧迫、脊髄梗塞などの血管障害、脊髄炎、多発性硬化症などがあります。

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