medical

診療のご案内

誤嚥性肺炎

  • #一般内科

誤嚥性肺炎は食物や細菌などを誤嚥してしまうことによって生じます。高齢者の肺炎は誤嚥が原因であることが多く、要介護状態にある高齢者の死因の約30%を肺炎が占めています。正常の場合、異物が気管に入ると咳込んで異物を出そうとします(咳反射)が、高齢者や脳卒中の患者さんではこの咳反射が減弱しています。また嚥下能力も低下しており、誤嚥しやすくなっています。さらに唾液分泌も減少しており、口腔内は細菌が繁殖しやすい状態になっています。誤嚥は食事中にも起こりますが(顕性誤嚥)、唾液を飲み込む時に誤嚥していることもあります(不顕性誤嚥)。

誤嚥性肺炎を予防するためには、まず口腔内を清潔に保つことが重要です。嚥下障害が目立つ場合には、摂食嚥下リハビリも必要です。降圧剤のACE阻害剤や抗パーキンソン病薬であるアマンタジン塩酸塩は咳反射を改善する効果がありますので、これらを内服することも有用です。

感染症
求人情報