慢性頭痛

もっとも多いのは緊張型頭痛で20～30％の人にみられます。やや女性に多く、後頭部から首・肩にかけてしめつけられるような痛みを生じます。パソコンや車の運転などで長時間同じ姿勢をとり続けたり、ストレスや不安・うつ、天候などによって惹起されます。したがって生活習慣を改善し、運動や趣味などを通してリフレッシュすることが大事です。痛みがひどい場合には消炎鎮痛剤や抗うつ薬、抗不安薬、筋弛緩剤などを用います。他に慢性頭痛の原因として群発頭痛、特発性低髄圧症候群、神経痛、髄膜炎、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などがあります。これらのなかで特に見逃してはいけないのが脳腫瘍です。脳腫瘍は頭痛に加えて、嘔吐、高次脳機能障害、意識障害、けいれん、麻痺、複視（ものが二重に見える）などを伴うこともあります。ほとんどの場合、頭部CTやMRIで診断可能です。